書籍ご紹介No2 【エリアリノベーション】
変化の構造とローカライズ
今回ご紹介する書籍は「エリアリノベーション」という書籍です。
エリアリノベーションとは、単体の空き家や空きビルをリノベーションする中で、あるエリアでは同時多発的に起こることを表現する言葉です。
こちらの書籍では6つのエリアで起こったエリアリノベーションを紹介しています。
その中には、ひそかに尊敬する阿倍野区昭和町の小山隆輝さんの記事もあり興味深く拝読させて頂きました。
6つのエリアに共通するのはエリアリノベーションに必要なキャラクターと九つの視点でした。
キャラクターとは「不動産キャラ」「建築キャラ」「メディアキャラ」「グラフィックキャラ」の4キャラクターです。この4つのキャラクターはエリアリノベーションにはどれも欠かせないキャラクターで、すべてのエリアにおいてキャラクターの皆さんがダイナミックに活動されており、固定された組織ではなく必要な時に自然発生的に組織され、プロジェクトが終われば解散していくという流動的な動きをされている点が目からうろこでした。
九つの視点とは
【変化の兆し】【きっかけの場所】【事業とお金の流れ】【運営組織のかたち】【地域との関係】
【行政との関係】【プロモーションの手法】【エリアへの波及】【継続のポイント】
どれも大切な要素ですが、私がとくに大切だなと思ったのは【変化の兆し】を見逃さないことそして【運営組織のかたち】だと思いました。
少しの変化を見つけ、きっかけを創り出し、柔軟で弾力的なチームで楽しみながらプロジェクトを達成し、そしてエリアに求心力が出来れば継続性が生まれる。
6つのエリアそれぞれに創意工夫や考え方があって面白く大変勉強になりました。
何度も読み返したくなる本なので皆様も是非読んでみて下さい!!
